謎?「誕生日プレゼント」を知らない父から貰ったプレゼント

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うれしかった誕生日プレゼント

貰って嬉しかった誕生日プレゼントというと、子供のころ、父親から貰ったテディベアのぬいぐるみを真っ先に思い出します。当時自分は9才くらいでした。父親は単身赴任が長く、あまり顔を合わせることもなくて、一緒に出掛けたり遊んでもらったりという記憶もほとんどありませんでした。

毎年誕生日プレゼントは母親から貰っていました。一応そのお金は父親の財布から出ていたようなのですが、父親本人はその場にいないし、メッセージカードがあったわけでもなく、母親の口から父がプレゼントの選定に関わったとかそういう話を聞くこともなかったので、「両親からのプレゼント」というより「母親からのプレゼント」という感覚が強く、父から誕生日プレゼントを貰ったという実感はありませんでした。

そんな父でしたが、私が9才の誕生日を迎える頃たまたま単身赴任から帰ってきていて、珍しく家族みんなで出かけることになりました。当時近所のショッピングモールにはテディベア専門店が入っていて、テディベア好きの私はその店に目が釘付けになりました。
マグカップや時計、ポーチやキーホルダーなどあれもこれも欲しいものばかりでしたが、中でも特に強く欲しい!と思ったのが、特大のテディベアのぬいぐるみでした。

子供の私が膝をついて立ったら同じくらいの高さになるのではないかというくらい、大きなぬいぐるみでした。優しい顔立ちをしていて、ふわっふわの手触りをしていました。抱き着いたらさぞかしモフモフして気持ちいいだろうなあと思いましたが、当然そんな大きさなのでお値段も特大サイズ。たとえもうすぐ誕生日とはいえ、これを欲しいと言っても却下されることは子供でもわかりました。

しかしどうしてもこのテディベアが欲しいと諦めきれなかった私は、同じテディベアの小さめサイズに狙いを付けました。小さめといっても座った状態で高さ30㎝くらいはあるので、抱きしめたらまあまあモフモフできるサイズです。真っ白でかわいらしく、お値段のほうも3000~4000円くらいで、これなら誕生日プレゼントとしておねだりすれば許されそうかも、という値段でした。

せっかく父が珍しくいることもあり、父にそれとな~く欲しいアピールをしてみたところ、なんと買って貰えることになりました。私のほうから「誕生日プレゼントとして買ってほしい」とは言いませんでしたし、父も、今まで1度も誕生日プレゼントを贈ってくれたことなどないような人ですから、私の誕生日が近かったことなど覚えていなかっただろうし意識もしていなかったと思います。

しかし、私にとってはこれが正真正銘父から貰った、それも直接買って貰った誕生日プレゼントでした。その後も、父から誕生日の日にプレゼントが贈られることはなく、このテディベアのぬいぐるみが最初で最後の父からの誕生日プレゼントになりました。欲しかったぬいぐるみが貰えた嬉しさと、父から貰えた嬉しさと、2つの意味の嬉しさで、今でもこのテディベアは私の中で特別な誕生日プレゼントです。

余談ですが、あまりにも父が私の誕生日をないがしろにするため、私も父への誕生日プレゼントはこのテディベアのお返し1回分だけあげましたが、あとは全てスルーしています。さあ悔しがれ、と思っていたのに特に何の不満もないようで、苦情らしい苦情も聞こえてきません。まさか父の頭の辞書には「誕生日プレゼントを贈る・貰う」という概念がないのでしょうか。父、最大の謎です。